水土文化への誘い（その1）－水土文化とは何か：〈水土の知〉の視角から－

摘要

農業土木は，先人が国土を生存基盤とするために働きかける営みから発展してきた〈水土の知〉である。 その視角から農村にある事物を関係付け整理して，水上文化ととらえる。 水土文化は，文化財ではなく各地に固着の水土に関わる人間の仕事の総体，普通のモノやコトである。 この概念は，これまで蓄積されてきた知のストックをどう評価してどう継承するのか，という課題を解決するために，技術と文化を一体、連続したものとしてとらえる概念である。