侵入してきた外来植物のルーツを遺伝子から探る

摘要

外来植物のリスクを管理するためには入れないことが重要である。 侵入経路は種によって異なるため，蔓延集団のルーツを探ることが重要となる。 これまで，意図的導入と非意図的導入が存在するLolium属や河川敷に蔓延しているアレチウリ，繊維作物であったイチビなどで，分子マーカーを利用した系統識別による侵入経路の解明を進めてきた。 今後，侵入経路を考慮した外来植物の総合的なリスク管理の仕組みづくりが重要となる。