光合成と人工光源一植物生産に関連する光合成研究と照明技術について-

摘要

光合成は、植物生産において、重要な生理作用 であり、個体や群落としての光合成速度は、栽培 環境を制御（最適化）することで、上昇させるこ とが可能である。栽培環境要素の中で、光は光合 成に直接的な影響を持つだけでなく 、形態形成な どを介して、受光量の調節という形での影響も与 えうる。よって、光環境を適切に制御することで、 光合成速度に直接的、間接的な影響を与え、生産性の向上が期待できる。特に、近年は、LEDを 始めとした照明技術の進歩により、植物栽培にお ける光環境制御の自由度が向上し、人工光源を植 物生産で使用することが増えてきている。本稿は、 学術雑誌「植物環境工学」の連載記事として掲載 された「光合成と照明技術」"の内容を、抜粋し 平易に書き直したもので、植物生産と関連する光 合成研究や照明技術にっレゝて紹介する。