今後の農業技術開発.普及機能のあり方に関する研究会の事務局を担当するにあたって

摘要

本会の新研究事業「今後の農業技術開発.普及機能のあり方に関する研究会」の発足に際して開催要領を紹介しつつ，同研究会の事務局を担当するのにあたっての思いを述べさせていただく。　幼　農業をどのようにとらえるか　農業を自然科学的に定義するとしたら汗生物の機能を制御.利用して，太陽エネルギーを人間にとって有用な形態に変換すること」となるであろう。地球表面の自然現象は，その表面温度が6，000度といわれている太陽エネルギーに由来するが，地球に到達するときのそのエネルギー密度は低い。それを安定的に利用しようとすれば，大きな空間の制御が必要になる。絶え間なく供給される太陽エネルギーによって，維持.生成されてきた自然生態系を利用すること，つまり，自然生態系との共存がなければそれは持続しない。