技能実習生の農業への入り方.その推移と広がり:質量ともに急速な拡大を示す外国人I

摘要

日本農業への外国人不熟練労働力の受け入れは、受入れ農家/農業法人の努力、監理団体としての先進的な農協や事業協同組合等と途上国の送出し団体との緊密な協力の下、拡大してきた。一部にブロI力—を介在させての不当な扱いが農業分野の技能実習生にもみられたがこれらは限られた事例で、大勢は技能実習制度の趣旨に沿いながら受入数を拡大してきた..。そして近年の厳しい労働力不足で外国人にさらに依存せざるを得ない状況が見られ、初めて外国人を受け入れる地域や農業経営が広く見られるようになつた。しかも不熟練労働力の技能実習生に加え、途上国の大学卒業生を技術ビザ(技術/人文知識/国際業務ビザ)で雇用し、日本人幹部と同様に法人内でリIダ—の役￥口を期待する動きが生まれてきた。すでに取り入れられている技能実習三号や二〇一九年四月から始まつた専門人材に位置付けられる特定技能一号等も幹部候補生であり、こうした人材も増加している。