ワクチン接種牛で続発した化膿性心筋炎を伴うヘモフィルスソムナス感染症

摘要

管内A肥育農場の黒毛和種牛において，化膿性心筋炎を主病変とする急死例が続発し，検査の結果，肋叩助50血（以下且創淵血）を原因菌とする牛へモフィルスソムナス感染症と診断された。 また病変部から分離された且5血について主要外股タンパク質（MOMP）の性状解析を行った。 その結果，基準株とは異なり，近年九州地方で発生した心筋膿瘍からの分離株と同じ型別であることが確認された。 国内では且5血を原因とする心筋炎はいまだ幸陪が少なく，今後発生状況の把握とともに予防治療法の確立が必要であると考えた。