DDGSの飼料価値と今後の動向について(中): 高温下でも油脂の栄養的価値は低下しにくい

摘要

アメリカにおいてはDDGSの飼料価値に関する研究は、ミネソタ大学、南ダコタ大学、アイオワ州立大学、コーネル大学など、主に中西部のバイオエタノール生産地域の大学を中心としてすでに多くの研究がなされている。 DDGSはわが国にも輸入が始まり、実用化されつつある。 わが国には飼料の成分と安全性を規制する法律（飼料安全法など）が存在し、飼料の品質保持上、わが国独自の栄養成分確認試験が必要とされる。 またわが国の畜産業界は、高付加価値畜産物の生産を目指している。 新規飼料の導入においては、わが国の飼養体系に合致した使用方法と、生産物の質、環境保全、経済性等多面的な飼料価値の確認が求められる。