農地環境推定システムを活用したかhきつのチヤノキイロアザミゥマ防除の可能性

摘要

ロボッ卜技術や情報通信技術（以下、ICT)を 駆使したスマー卜農業は病害虫分野においても さまざまな研究などが始まっている。ご存知の 通り、ドロ一ンを活用した病害虫防除および予 察技術、またGPS機能を搭載した自走走行車両 による薬剤散布、除草作業などが挙げられる。生 産者の高齢化および担い手不足を補うためにも 農作業の省力化、効率化が望まれるところであ る。一方、身近なところでは、日本植物防疫協会のJPPネッ卜で提供されている各種データもにTで得られた情報であり、以前から全国の発生 予察情報に活用されている。今回紹介する「農地 環境推定システム」（農研機構開発、以下、シス テム）ちにTの一つであり、産地地点の気温、曰 射量などの気象を推定するとともに、得られた 気象データを基にして、病害虫発生時期や開花 時期の予測などの栽培に関する情報を提供する。 当場ではかhきつで問題となっているチヤノキ ィロアザミゥマ（以下、チヤノキ、写真の）を対 象に2016年から3力年にかけて本システムを活 用した現地での実証試験を行ったので紹介する。 なお、本研究は革新的技術開発、緊急展開事 業（うち地域戦略プロジェク卜）（管理法人：農 研，構生物系特定産業技術研究支援センター） の支援により「/6—クリプ卜キサンチンの供給 源となる国産カンキヅの周年供給技術体系の実 証」（H 28-30)で取り組hだ。