取水20年を経過した海洋深層水の現状と今後への課題

摘要

高知県海洋深層水研究所は、1989年に日本初（世界で 3番目）の陸上型の海洋深層水取水施設を持つ研究所とし て室戸市に設立されて以降、産学官の連携のもとに様々な 研究が'行われてきました。その間、国内ではミネラルウォータ一等の深層水商品の ブームや海洋深層水利用学会の設立、国内取水地が16力 所になるなど、20年間には実に様々な動きが見られ、海 洋深層水産業も一定認知されてきましたが、近年の不況と も相まつた海洋深層水商品の販売の伸び悩みと新商品開発 の意欲低下や、従来かかわつてきた研究者による研究も一 段落して、様々な面で踊り場に来ていると思われます。