高知県のIPM技術を導入している施設栽培野菜類で問題となっているァザミゥマ類と カスミカメ厶シ類ちかもり とかじ力'な二

摘要

高知県は，環境保全型農業推進基本方針を1994年に 策定し，全国的にも早い時期から環境保全型農業の推進 に取り組hできた（杉本，2008;下元，2011)。その一 環として，天敵の利用を中心としたIPM技術が1997年 から導入され，2018年には，天敵導入面積率が施設栽 培のナス類では99%,ピーマン類では96%，キユウリ では36%に達している（図-1)。さらに，施設栽培の力 ンキッや花き類でも天敵を利用したIPM技術の導人が 進hでいる。IPM技術のメリットとして，化学合成農 薬の削減があげられる。本県では，IPM技術が普及し たことにより，化学合成殺虫剤の使用量が削減され（中 石ら，2018),これまで問題とならなかった害虫が発生 し，その被害が新たな問題となっている。