アゴロオリゴ糖による炎症反応の制御

摘要

代表的な，紅藻由来多糖類である寒天の主成分は，アガロースで，3－0一緒合β－D－カラクトビラノース（Galと略）と4－0一緒合3ふアンヒドローα－しガラクトビラノース（All－Galと略）が交互に直鎖状に繋がった糖鎖である。 アガロース分子内のα1－3結合は不安定であり，穏やかな酸性条件下で分解を受けてGalとAh－Galからなるアガロビオース，アガロビオースが2個繋がったアガロテトラオース，3個繋がったアガロヘキサオース，などのアガロオリゴ糖が産生される。 つまり，アガロースは胃液によっても容易にアガロオリゴ糖にまで分解されると考えられる。 その後，小腸に到通するとpHの変化により新規な晴性分子DGE（3，4－dldeoxy－　 glucosonか3－ene）に変換される（図1）L）。