搾乳ロボットの導入初期における連用技術

摘要

搾乳ロボットはオランダを中心とする西ヨーロッパ諸国で研究開発が進められ、現在、相当数が実用段階で稼働している。 すでに、我が国の農家にも5社の製品が約50台導入されている。しかし、搾乳ロボットを用した飼養管理を行うためには、従来と異なった技術が必要であるにもかかわらず、技術指導書やマニュアルも少なく、個々の経営では自ら情報を集めつつ、試行錯誤で行っているのが現状である。 家畜改良センター宮崎牧場ーでは、平成12年5月に搾乳ロボットを導入し、実証試験を行ってきた。 今回、導入後1年を経て、一定の知見を得たので、システムを導入、運用するにあたって、農家が留意すべき点などについて紹介する。