キノコ抽出液への浸漬から作製した修飾電極における抽出液の条件検討

摘要

燃料電池は、今やその簡便性やクリーン性から様々な分野で応用ならびに研究され関心を集めている。しかしながら、燃料電池に用いられる触媒としては白金などの貴金属が用いられることによって高価なため、あまり普及しているとは言えない。ところで、キノコ類には、ラッカーゼという酸素還元酵素が含まれている。しかし、酵素もコストがかかるなどの問題点がある。そこで、本研究では、常温作動型の燃料電池正極作製とその低コスト化を目指して、キノコ抽出液への浸漬によって修飾電極を作製した。本発表では、様々なキノコから作成した抽出液への浸漬によって作成した電極について酸素還元特性に関する検討結果を報告する。