フコイダンの機能性研究とフコイダン食品規格基準

摘要

フコイダンとは，褐藻類に含まれる水溶性多糖類である。1913年に発見されて以来，理化学的な構造解析，機能性研究が継続して行われている。一般社会においては，健康食品や化粧品などの原料として広く知られるようになった素材である。当社株式会社海産物のきむらやでは，才キナワモズク由来のフコイダンを社内プラン卜にて抽出?精製し，その機能性についての研究を精力的に行い，杭がh作用や杭がh剤の副作用を抑える作用をはじめとして，多様な機能性についての研究を行ってきた。年々知名度が上昇する一方で，日本の市場の中で，様々な褐藻由来の，化学構進が異なるフコイダン食品が市場に出回るようになった。そこでフコイダン食品についての整備をするため，その規格基準が作成され，公益財団法人日本健康?栄養食品協会より公示された。本報では，フコイダンの研究を，当社の高分子オキナワモズク由来フコイダンを用いた研究開発を交えながら解説し，フコイダン食品の規格基準の内容を紹介する。