インド電動車部品、四輪車に先駆けて二輪車／三輪車向けのバッテリーやモーターの現地化始まる

摘要

インドで、二輪車／三輪車向けをターゲットとする電動車用部品の現地化の動きが広がり始めた。インドでは現状、バッテリーや駆動用モーターなどの電動車の主要コンポーネントの調達の大半を中国などからの輸入に頼る状況にあるが、政府のEV用部品の輸入関税引き上げなどの動きを背景として、輸入代替の現地化を図る動きが徐々に顕在化してきた。もっとも、インド国内の電動車市場の規模は未だ極めて限定的である。またインドでの電動化は先進国とは異なり、四輪車ではなく二輪車／三輪車が大きく先行することが見込まれている。こうしたことが懸念材料となり、日系サプライヤーなどからはインドへの電動車関連の新規投資に躊躇する声も聞かれるが、現地では、地場系と一部の外資系サプライヤーの間で、電動二輪車と電動三輪車のEV用コンポーネントの受注競争と生産立ち上げが既に始まっている。