落下衝撃200G！サバイバル惑星探査ローバ製作－小惑星リュウグウの表面移動探査に学ぶ！宇宙ロボットの最新テクノロジ

摘要

ロボット技術を用いた月惑星表面探査が注目を浴びています．JAXA（宇宙航空研究開発機構）は世界初の小惑星探査ローバを開発し，「はやぶさ2」のミッションで成果を挙げています．写真1に示すのは，はやぶさ2に搭載された3台の探査ローバ「ミネルバ2」です．2018年9月21日に小惑星リュウグウ表面への着陸に成功しました．そのうち2台の探査ローバ「イブー」と「アウル」は，小惑星表面上でホッピング移動を行い，写真2に示すように，小惑星表面の詳細な画像を取得し，世界で初めて小天体での移動探査に成功しました．この偉業を成し遂げたことは，社会に大きなインパクトを与えました．ここでは，放射線や激しい温度差など宇宙特有の環境下において，自律制御で機体を移動しながら、ミッションを遂行したミネルバ2と，次世代のミッション遂行に向けて開発が進む第6世代月惑星探査ローバの「Micro6」に搭載される最新機能を紹介します．