(PS177)高窒素オーステナイトを含む二相鋼の引張特性

摘要

窒素は炭素と同様に侵入型元素であり，オーステナイトを熱力学的に安定化させ，鋼中において炭素と類似した傾向を示すが，?に対する共析組成が 2.46%と高く，多くの窒素を?中に濃化させることが可能となる．そのため，フェライト(?) +オーステナイト(?)の二相域焼鈍のみで，?中に室温でも残留可能な十分な量の窒素を濃化させることができる．