RP用材料を使いこなすための基礎の基礎：[I]金属粉末応用のための基礎の基礎－LaserFormST-100積層造形体へのブロンズ溶浸特性

摘要

レーザ積層造形法（ここでは米国DTM社のSelective Laser Sinteringプロセス（SLS法）を対象とする）は，多種多様な粉末をレーザによって固着·積層して迅速に3次元造形を行うことができる．SLS法で用いられる金属系粉末材料には，RapidSteel2.0とLaserFormST-100がある．両材料ともレーザ焼結後，造形体の密度と強度を上げるために炉内での熱処理が必要である．高温での熱処理は製品品質（寸法精度，強度，表面粗さ）に少なからず影響を与える．本報告では，熱処理後の製品品質の安定を目的として，後処理が異なる両粉末材料の焼結·溶浸特性を検討し，適切なプロセスパラメータを実験的に明らかにする．特に最新の金属粉未材料であるLaserFormST-100について，旧バージョンのRapidSteel2.0と比較して積層造形体の優位性を探ってみよう．