「技能蓄積型 プレス工程·金型形状デジタル設計システム」における暗默知の形式化

摘要

近年，日本の製造業ではその競争力の源泉であった熟練技術者の高齢化が進み，彼らの技能をいかに若手技術者に継承するかが重要な課題となっている．そこで，新エネルギー産業技術総合開発機構(NEDO)では日本の製造業の根底を支える金型メーカーを対象とした，デジタルマイスタープロジェクトを推進している．当社では，その一環としてプレス金型製作にかかわる熟練技術者の技能をコンピュータ上で扱い金型設計工程を支援する「技能蓄積型プレス工程·金型形状デジタル設計システム」の開発を推進している．本稿では，技能をコンピュータ上で扱うために必要となる暗黙知の形式化について報告する．