機械運動を考慮した5軸制御加工用工具経路生成法

摘要

5軸制御加工機は、並進3軸に回転2軸を付加したもので、切削点に対してさまざまな工具姿勢がとれる。しかし、回転駆動の制御軸数の増加は精度を低下させる要因となっている。 また、5軸制御加工用の現行のCAMは、工具経路(Cutter Location; CL)生成時に機械情報を参照していないため、急激な変化やバックラッシなどの加工誤差の要因となる機械運動を含hだNCデータに変換されるCLデータを出力してしまうおそれがある。 本研究では、回転2軸の姿勢を1点で表すコンフィギュレーション空間(Configuration Space; C-Space)を適用し、使用する回転2軸の数と移動量を抑制し、加工誤差の要因となる機械運動を回避したCLの生成を目指す。