射出成形状態の自動認識に基づぐ射出成形条件の自動決定に関する基礎研究

摘要

プラスチック製品を射出成形する際に、射出成形条件が適当でない場合、成形不良を起こし、高精度での成形ができない。また、同条件の設定は、経験より試行錯誤的に行われ、時間とコストを要することがある。これは、各成形条件と成形不良の関係が明らかになっていないことに起因している。各成形条件は相互に作用するため、成形不良との定量的相関を導出することは困難である。本研究では、射出成形における成形不良を自動認識し、良品を成形する射出成形条件を自動的に決定する方法を提案し、基本的なシステムを構築した。また、提案手法によって決定された射出成形条件により成形実験を行い、提案手法の有用性の検証を行った。