高度な技術力を持つ企業を県が認定する「1社1技術」制度。金型関連も多数認定

摘要

群馬県には旧官営富岡製糸場を始めとして、桐生の繊椎産業や太田の中島飛行機など、戦前から「モノづくり」に関する技術力の歴史的な蓄積がある。 戦後は、そうした歴史、特に、中島飛行機の技術集積の流れを汲hだ自動車関連産業のめざましい発展があった。 金型産業に関しても、自動車関連産業の一翼として技術の高度化と産業としての成熟化が進み、群馬県には世界を代表する金型企業を筆頭に、優れた技術を持った企業が集積している。 しかし、モノづくり産業全体を見てみると、近年、国際化の流れの中で、アジア諸国への生産拠点の移転や脱系列化など、中小製造業者を取り巻く環境は大きく変化していると言える。その変化に対応するためには、中小企業といえども技術力の向上が必須となる。 そこで、群馬県では平成12年3月に「e-Vision」を策定し、群馬の産業構造を技術力·情報力·人の力を合わせて、「モノづくり」と「新産業」が連携するバランスの良いものに転換し、強さと優しさのある「元気な群馬」を目指している。