低圧鋳造における深底カムジャーナル形状の量産に向けた取組み

摘要

Hondaの新型FIT3に搭載されている「EARTH DREAMS TECHNOLOGY」シリーズ1.5Lエンジンのシリンダーヘッド（図1）は、構成部品のモジュール化により製品形状が複雑化し、かつ大型化している。特にカムジャーナルが大型化したことで鋳造品質が悪化する懸案があった。さらに、新工場を含む世界中の拠点で生産されるグローバル機種を短期間で同時立上げを行う必要があった。このような背景のもと、本報告ではHondaの世界の各拠点で深底カムジャーナル形状シリンダーヘッドの高品質鋳物を生産するための金型仕様への取組みを紹介する。