流動解析の結果項目にないトラブルはどのように進めていけばよい？

摘要

メインの業務は受託樹脂流動解析だが、そのかたわら、本誌連載記事のように、この大変有能な相棒について、システムベンダーの立場からではなく、あくまでも流動解析を現場で活用してきた目線で、実態を知ってもらうような活動も行っている。この活動の中でこれから流動解析を活用しようと考えている方や、流動解析を導入したものの、いまひとつ使い方がわからず、その活用法に悩hでいる方からの相談も受け付けているのだが、相談される方の中には、結果的に流動解析の導入をあきらめてしまう方や、使用を断念してしまう方もいる。もっとも、そのような判断に至るまでにはさまざまな事情があるのだが、意外に多い理由が「自分の求めていることが流動解析では表現できていない」、すなわち「自分の見たい結果や現象が流動解析の結果項目にない」ということである。そこで、今回は“流動解析の結果項目にないトラブルはどのように進めていけばよい？”と題し、話を進めていく。