3次元計測データを活用した自動車のドア外観成形ひずみの抑制技術の開発

摘要

当社は自動車のドアの量産とその生産要具である金型や製造装置の製作を行っており、ユーザー企業である自動車メーカーの短納期、高品質、低コストといった要望に応えるため、さまざまな部門で改善活動に取り組hでいる。そういった中、非接触測定機を活用して金型製作における3次元計測データの収集を7年前より行っている。なぜならば、金型製作のコア技術の多くは職人技に頼る部分が多く、特にドアの外観品質を決定づける成形ひずみを抑制する見込み仕上げ作業には、高度な技能と多くの工数が必要であり、顧客の要求する品質達成のための最大の難関と言える作業だからである。その高度な技を可視化することで付加価値項目を標準化し、図面検討段階から見込みを施して仕上げ工数の低減を試みた事例を紹介する。