外科開腹術後疼痛に対する持続硬膜外注入とPCEAの効果

摘要

外科開腹術でpatient-controlled epidural analgesia （PCEA）による術後鎮痛の効果を検討した。 PCEAの有無によりPCEA群（基礎持続投与量5ml?hr~(-1)，PCEAによる1回投与量3ml，投与間隔30分，n＝42），またはインフユーザ群（5ml·hr~(-1)，n＝48）に分け，0．2％ロビバカイン100mlとフェンタニル500mugの混合液を硬膜外腔に3日間投与した。 疼痛時は非ステロイド性抗炎症薬投与またはPCEAを使用した。 術後疼痛スコアに群間差はなかった。 副作用は，PCEA群で嘔吐，眠気が少なかった。PCEAは優れた鎮痛方法であるが，適切に設定することが重要である。