サーボダイクッション、必要か、否か？～活用に必要な基礎知識とコマツ産機独自の技術

摘要

ダイクッションは、図1に示すように薄板絞り成形で製品の割れやしわを抑制するためにブランクシートを保持する荷重（しわ押さえ力）を発生させる装置のことである。しわ押さえ力を発生させる駆動源としてエアシリンダ、油圧シリンダ、窒素ガスシリンダ、エアベローズ、電動サーボモータなど、必要な能力やサイズに応じてさまざまなアクチェータが使用されている。サーボダイクッションとは、その駆動源が油圧サーボであれ電動サーボであれ、成形中のしわ押さえ力を数値制御できるダイクッションであり、また予備加速や下死点ロッキング（保持）、上昇速度制御など、ダイクッションの動作自体も数値制御が可能となる特徴を持つ。本稿では、サーボダイクッションの特徴的な機能を紹介し、実際の活用事例について解説する。