西沢式「本物の5S」実践講座④「本物の5S」は3原則と準備事項なしには定着しない

摘要

「本物の5S」は3原則と準備事項なしには定着しないS社は中堅プレス企業であり、顧客への対応力の早さと、品質の良さでは定評があり、順調に業績を伸ばしてきた。若手の今田社長はIT化に熱心であり、生産管理システムを自ら開発し、生産管理の効率化に意欲的に取り組hできた。一方で、生産現場の実態としては、他社と同様に“人の質の低下”現象が発生し、今までの評判が維持できないといった状況がこのところ続いている。原因は経験者が定年退職し、その穴を埋めるために、派遣社員や外国人研修生を雇用せざるを得なくなっていることにある。先週も、お得意様の注文に対して、納期遅れと品質クレームが立て続けに発生している。生産管理システムだけでは対応できなくなっていることを補うために、5S活動が有効であるとの情報を工場長が他社から聞いてきた。今田社長は、早速5Sを導入するように工場長に指示を出した。