JXホールディングス，石油·天然ガス開発などへ大型投資

摘要

JXホールディングスは，3年間で1兆3000億円以上を投資する新中期経営計画をスタートした。石油精製や銅精錬など既存事業の構造改革を継続し，安定した収益力を確保するとともに，戦略投資のリターンで収益を増やす。全投資額のうち，戦略投資に8300億円以上を充て，油田や銅鉱山などの資源開発，LNGやパラキシレン（PX）などの生産体制の拡充に取り組む。新中計の最終年度の2015年度には，これら戦略投資のリターンで1100億円の利益を生み出し，在庫評価損益の影響を除いた実質経常利益で4200億円を達成する。国内のガソリンなど石油製品需要の減少から，日本の石油精製企業は資源開発や石油化学へのシフトなどで収益性の向上を急いでいる。JXホールディングスは，石油·非石油，上流·中下流事業のバランスを取りながら，積極的な投資で高収益体制を整える。