国内ボトル用PET樹脂事業を統合

摘要

三井化学と帝人は8月6日，国内におけるボトル用ポリエチレンテレフタレート（PET）樹脂事業を統合すると発表した。事業をとりまく環境は，飲料需要の減少や軽量ボトルの浸透に加え，アジアからの樹脂の輸入拡大などで厳しい状況にある。今回，新たに合弁で販売会社を設立し，樹脂生産を三井化学に集約するとともに，粗原料であるパラキシレン（PX）を，帝人が安定的に供給することで，強固な収益基盤を築く。両社のボトル用PET樹脂事業の現状は，三井化学は原料である高純度テレフタル酸（PTA）と樹脂の生産·販売，帝人はPTAの原料であるPXと樹脂を生産し，帝人化成が樹脂を販売している。2009年度におけるボトル用PET樹脂の売上高は両社合算で約250億円となる。