20億円投じて経営革新を加速--「垂直立ち上げ」と生産リードタイム短縮に新システム

摘要

キヤノンが新製品で稼ぐ戦略を加速させる。設計·開発から量産までを短期間で終える「垂直立ち上げ」を推進するとともに、生産リードタイムを短縮して在庫を削減。 価格下落の影響を受けにくい体制を強化する。 カギを握るのが、新生産管理システム。 まず今年5月から、カメラ事業部門が先行してシステムを利用し始めた。 投資額は20億円。大分県や中国、マレーシアといったデジタルカメラを生産する国内外の工場5カ所と開発部門を結hで情報をやり取りする。今後は、複写機やインクジェットプリンターなどほかの事業部門へ展開し、2009年をメドに全社導入を完了させる。