急性の低血圧fを示す患者(プレショック）への対応

摘要

外来で急性の低血圧症患者を診察する際，AHA ACLS EP (experienced provider)といぅ概念に基づき，心血管系を1つの夕ンクとみなして「容量·抵抗·ポンプ·心拍数」の各要素に臨床的問題があるか否かを検討することにより，適切な治療法を選択する方法が勧められる（表.推奨される治療の優先順位を考慮することにより，重大なミスの回避に役立つことができる.すなわち，の容量：循環血液量の不足または過剰がないか，②抵抗：末梢血管抵抗の不足または過剰ではないか，③ポンプ：心ポンプ機能の不良の有無，④心拍数：血行動態の悪化を伴う頻拍·徐脈による低灌流所見の有無の4点を評価し，確定診断に至らなくとも病態に応じた対処が必要である.