公衆衛生大学院への 海外留学

摘要

長年，恥ずかしながら「研究」は「臨床」と無関係と思っていた.しかし，臨床を行うにつれて， おそらくどの先生も，教科書や論文に記載されていない未解明で，臨床をしていないとわからな い病態や関連性に気がつかれているかと思われる.そういった貴重な学び.発見は，今後，ブラ イマリ?ケアの現場だけではなく，世界中で役に立つ可能性を含hでいる.筆者は研究にかかわるようになってから，以前よりも広い目で，ェビデンスの適応（EBM),文献検索，病態の解明，予 防や疾患再燃防止のマネジメント?医療?介護サービスの介入を考慮できるようになり，臨床医 としてのスキルアップにも繋がっていると日々実感している.どれだけ労力をかけるかは個々の 勤務?家庭状況などにもよると思われるが，目の前の患者からの学びを今後の医療に還元する観 点からも，ぜひ大なり小なり研究に携わられてみてはと思つている次第である.