血液内科

摘要

血液疾患領域における副腎皮質ステロイド (以下ステロイド）の使用は，自己免疫疾患に 対して免疫抑制作用を期待して行う場合と，悪 性腫瘍に対して抗腫瘍作用を期待して行う場合 に大別される。前者には特発性（免疫性）血小板減少性紫斑病(idiopathic (immune) thrombocytopenic ourpura ： ITP)や自己免疫性溶血性 貧HE (autoimmune hemolytic anemia ： AIHA), 同種造血幹細胞移植後の移植片対宿主病（graft-versus-host disease ： GVHD)などの疾患があ り，後者には急性リンパ性白血病，悪性リンパ 腫，多発性骨髄腫などのリンパ系腫瘍がある。 他に，化学療法時の制吐作用を期待して使われ ることもあな。