バレエダンサーに発生した両側第4中足骨骨幹部疲労骨折の1例

摘要

疲労骨折の発生部位としては，中足骨は胫骨，足根骨に次いで多い1).中足骨疲労骨折は第5中足骨近位骨幹 端や第2および3中足骨での発症がよく知られている が，第4中足骨での発症はまれであり，しかも両側発 症例は過去に報告がない.左第4中足骨疲労骨折を発症 後，7年の経過を経て右第4中足骨疲労骨折を発症し， ともに手術的治療により良好な予後が得られたバレエダンサ一の症例を報告する.