スズランエリカのクリスマスツリー仕立て

摘要

700種ほどあると言われるエリカの原種の中で、スズランエリカ（匝替昌OSむ）は最も花持ちが優れる。 例えば夜間0～5°Cの鑑賞に適する温度で管理すると、6カ月以上咲き競けることも珍しくない。 また、花付きも良く、満開時には名前のとおりスズランに似た純白で清楚な花で株全体が覆われることから、早春の鉢花として人気が高い。 ∩嚼姹hの高冷地（富士河口湖町など）では、他産地より早い1月初めからの出荷が可能であるが、暖房経費節減や有利販売などのため、さらに早い年内に開花させる栽培方法の開発が望まれていた。 またジャノメェリカなどと同様7月までに1～2回摘心し全体が半円形になるように仕立てるのが通常であるが、年内開花が可能になればクリスマスに間に合うため、雪化粧した樅の木の姿をイメージできる仕立て方法についても検討を行った。