臭化メチル全廃の背景と今後の動向

摘要

土壌消毒剤や検疫くh蒸剤として重要な農薬である臭化メチルは、一九九二年（平成四年）に開催された「第四回オゾン層を破壊する物質に関するモントリオール議定書締約国会合（以下、締約国会合という）」においてオゾン層破壊物質に指定され、一九九五年（平成七年）からその生産量、消費量を基準年（一九九一年（平成三年））の実績値以下とするよう制限されるとともに、全廃までの削減スケジュールが決められでいたが、一九九七年（平成九年）に開催された第九回締約国会合でスケジュールが前倒しされ、先進国は二〇〇五年（平成十七年）一月一日をもって全廃することが決定された。