知づておきたいプロツコリーの生理、生態第3回　花蕾の形成条件

摘要

プロノコリーの花菅形成に低温が必要であることは、古くから経験的に知られていた。 一般に、低湿によって花芽形成が引き起こされることを春化あるいはバーナリゼシーョンと呼ぶ。 春化は低湿に感応する植物の発育ステージにより、種子春化型と植物体春化型に分けられる。 種子春化型では、発芽直後の種子が低温に感応して、花芽が形成される。この低温要求性をもつものに、ダイコン、カブ、ハクサイなどがある。植物体春化型では、発芽直後の種子は低湿に感応できず、山定の首齢に達した後に初めて低温に感応して花芽が形成される。この低温要求性をもつものに、キャベツ類、タマネギ、セロリ、ニンジンなどがあり、ブロッコリーとカリフラワーもこれに含まれる。