モモ「あかつき」の高糖度果実生産技術

摘要

はじめに- 本県のモモ栽培は古くから行われており、生食用、缶詰用を含めて多様な取り組みがなされてきた。 いくつかの地域ではある程度まとまった産地化が図られたが、モモの経済樹齢の短さ、いや地などの問題により盛衰が見られ、最盛期の6000 haぬから現在では約130 ha程度である。 モモはその年の果実成熟期の気象、特に降雨によって市場価格が大きく左右される。その理由としては、日持ち性の問題もさることながら、果実糖度との関係が大きい。 また、本県のような小さな産地では、なおさらのこと、品質の善し悪しは価格へ大きく影響する。 近年導入が進hだ非破壊選果機（光センサー選果機）は、従来の階級による所得格差から、品質による格差を生みだし、その差は極めて顕著になりつつある。