愛媛県で近年問題になっている力ンキッ害虫の発生動向と防除対策

摘要

昨年(二o一 三年)は、五月一一七日に梅雨入りし、七月八日に明けた。六月中旬に積算で一五〇mmを超える(平年の約二倍以上)降雨があった。梅雨明けから八月中旬までは、降雨が極めて少なく、最高気温も三〇degcを超えるような暑い日が続いた。八月下旬から九月上旬は、台風の影響もあり三〇〇mmを超える(平年の三倍-五倍以上)降雨となり、九月中下旬は再び降雨がなく高温の傾向が続いた。一〇月以降、降雨は平年並みになり、高温の傾向で推移した。このような気象条件の中、本県の力ンキッ露地栽培の虫害関係で、全県的に問題となったのは果樹カメムシ類の被害である。本種については、一〇月九日付けで病害虫発生予察注意報を発令し防除指導を呼びかけた。また近年、チヤノホコリダ二、ミカンサビダ二の被害が一部産地で、それぞれ問題となっている。そこで、ここではこれらの三種について、発生動向と防除対策などを述べる.