在宅ホスピス，緩和ケア実施医療機関情報のデータベース化

摘要

在宅ケアを希望するがh患者や家族，さらには主治医への情報提供を目的として，がh患者の在宅ケアを行っている医療機関（診療所および病院）の全国調査を行い，各医療機関から得られた医療内容に関するアンケートの回答をデータベース化した。 本データーベースに登録された医療機関数は453である。 そのうちインターネット上での一般公開の承諾を得ることのできた427の医療機関については，所在地や往診対象地域などの項目で検索も可能なホームページとして2002年6月1日に公開した。 今回作成したホ」ムページの掲載情報は以下のとおりである。医療内容に関する質問項目は，在宅ホスピスケアの基準（1997年，在宅ホスピス協会作成）を参考にした。 ①医療機関名，医師名，所在地，連絡先などの基本情報。②1年間の在宅がh患者数と在宅死がh患者数など。 ③各医療機関で行われている医療内容や在宅ケアの体制。 本データベースに登録された医療機関で2000年に在宅死した末期がh患者数は概算値1，614名である。 これはわが国におけるがh患者の年間在宅死数的2万人（がhによる死亡数年間30万人の6日4％）のおよそ8.4％をカバーするものである。 本データベースはホームページから，あるいは郵便や電話，faxで登録申請が可能である。 情報の充実化のために，今後より多くの医療機関の登録を願う。 このデータベース作成は，財団法人笹川医学医療研究財団の平成13年度研究事業として助成を受けて実施したものである。