在宅言語障害者における維持期リハビリテーションの必要性

摘要

急性期·回復期リハビリテーションを終了した在宅言語障害者における維持期リハビリテーションの必要性を検討することを目的に，当院言語リハビリテーションを終了した在宅言語障害者を対象としてアンケート調査を行った。回答が得られた54名の結果から以下のような知見を得た。 ①日常生活で困っている人は59％で，何らかの心理的?社会的問題を抱えている。 ②維持期言語リハビリテーションが必要だという人は59％であったが，実際に受けている人は1名しかいない。 ③言語障害者どうしでの趣味活動や訪問リハビリテーションなど多様なサービスの提供を地域の言語聴覚士に期待している。 以上より，保健·福祉の分野における言語リハビリテーションサービスの提供の重要性が示唆された。