フェノール、米国市場で2メーカー相次ぎ買収～再編の兆しか－イネオスが新たに22万t取得～総生産能力200万t超に－

摘要

米国のフェノール市場がにわかに動き出している。同市場は中国を中心とする生産能力の拡大が波及し、各メーカーの稼働率は低迷が続いているにもかかわらず、ここ数年間は目立った動きがなかったが、ここにきてメーカー2社の買収が相次いで発表された。ただ、現段階においては資本が変わるだけで生産能力自体に異動はなく、稼働率の改善に直結するとは考えにくいが、今後再編に向けた動きが加速するきっかけになる可能性もある。