新規触媒開発の目途を得るE10への影響を評価

摘要

資源エネルギー庁は、第1回「石油精製·利用関連分野に係る技術に関する施策·事業評価検討会」を8日に開催した。エネ庁が予算を確保、PEC、RINGなどが執行している事業を評価するものである。対象事業は、①革新的次世代石油精製等技術開発（HS－FCC）、②石油燃料次世代環境対策技術開発（バイオマス燃料）、③将来型燃料高度化利用技術開発（水素製造）、④石油精製高度機能融合技術開発（コンビナート連携）、などの推進状況を聞き、評価するもの。「革新的次世代石油精製等技術開発」は、研究開発期間が平成19～23年度、予算総額は約159億円で、重質油対応型高過酷度流動接触分解（HS－FCC）技術の開発では3000BPD実証化装置の設計、材料調達を完了し、建設を開始した。原油重質化に対応した重質油の高度利用·有用化技術の開発では直脱、FCC装置等の新規分解触媒の開発、実験室規模での性能確認を完了した。超重賀油·オイルサンド油等の精製·分解技術の開発において、分解軽油のセタン指数向上のための新規触媒開発の目途を得た。