車車間通信とそのインテリジェントビークルヘの応用に関するオーバービュー

摘要

車車間通信とそのインテリジェントビークルへの応用について展望を述べる．単車間通信は，ITSへの応用を目的とした車両間で行われる通信で，ドライバや車載センサのセンシング範囲を拡張する点に特徴があり，単車間通信を用いたシステムは道路交通の安全と効率に有効である．車車間通信に関する研究が始まったのは1980 年代はじめで，最近のプラトウーンの自動運転や協調走行では，単車間通信は，車両単独では測定できないデータが得られるため，必須である．車車間通信の媒体には，赤外線，マイクル波，ミリ波が用いられ，種々のプロトコルが実験では用いられている．単車開通信の実用化には技術だけでなく普及など非技術的な面に多くの課題がある．