プラズマ放電によるウイルス不活化技術：ストリーマ放電技術を用いたノロウイルス分解·不活化の実証

摘要

2006年12月2～3日に東京都豊島区のホテルメトロポリタンでノロウイルス感染症が集団発生した。 発症者はホテル従業員55名を含めて総数347名の多数であったが、発症者が直接接種した食事からはノロウイルスはまったく検出されなかった。その際にマスコミにおいて「空気感染」という表現が用いられ、ノロウイルスが空気を介して感染伝播することが広く世間に知られるようになった。 筆者らは、この報道を受けて、空気浄化技術として空調機や空気清浄機に搭載しているストリーマ放電技術が、ノロウイルスを分解し不活化させることを、神戸大学大学院医学系研究科（兵庫県神戸市）の加納和孝助教授と共同で実証したので報告する。