リアルタイムOS上でのQoS制御手法の検討：処理モード方式を用いたQoS制御とリアルタイムOSによるQoS制御支援機能

摘要

近年，コンシューマ向け組込みシステムは多機能化が進み，マルチメディア処理を備えるものが多くなってきている．しかし，マルチメディア処理は付加価値的存在であり，システムが高負荷時には，十分な処理時間が与ぇられない可能性がある．本論文では，マタレチメディア処理の品質に対してQoS制御を行い，この問題を解決する手法を提案すろ．具体的には，処理時間の異なる処理モードを搭載したマルチメディア処理アプリケーションを用意し，その処理モードを利用可能な処理時間に応じて選択する方法を取る．また，リアルタイムOSにより利用可能な処理時間を事前に決定し，アプリケーションに伝えるQoS制御支援機能についても提案する．また，提案した方式について，μIRON4.0仕様準拠のOS上への実装を行い，評価する．