発電式冷凍機を主力に位置づける技術的強みを生かして戦略再構築

摘要

発電式冷凍機を先駆的に手がけてきたキヤリア·トランジコールド（旧東芝キヤリア·トランジコールド）は、米国キヤリア100％出資の完全子会社になって1年が経過、この間進めてきた体制再構築が完了、環境負荷抑制に対応する中長期事業として発電式冷凍機を主力製品に位置づける新たな販売戦略を打ち出した。発電式は東芝キヤリア·トランジコールド時代に市場投入して以来、同社が市場をリードしてきたが、発電式の普及率は低いというのが実情である。 そういう中にあって、先を見据えて発電式を中心とする販売戦略に踏み切った同社の経営判断は業界の注目を集めている。 大きく舵を切って新たな一歩を踏み出したキヤリア·トランジコールド－同社社長にこのほど就任した柿山章氏に話を聞いた。