原子力プラント配管系応力解析プログラム：AutoPIPE Nuclear Powered by ADLPipe－配管系耐震設計コード対応

摘要

原子力配管の応力評価コードであるASME Section IIIクラス1配管の評価コードに対応していることから、米国のウェスティングハウス社を始めとして、その後世界各国の原子力プラント配管の応力評価用に用いられたプログラムとして有名である。他方、AutoPIPEは、カリフォルニア大学バークレー校のPowell教授により、アラスカの1,200kmを超える原油パイプラインを始めとする原油移送配管系のコンサルタント業務において、サポートの摩擦やギャップ（非線形サポート）、埋設配管における地盤（非線形地盤バネ要素）、オフショア配管における浮力や波荷重等々を考慮した解析を行うために開発されたプログラムがベースとなり、今日では電力、石油、化学プラント等々の各種産業用プラント配管系の応力解析プログラムとしてワールドワイドで用いられている。 今回、MicroStation (3D/CAD)のベンダであるベントレー社により、ADLPipe（ボスドン：東海岸生まれ）とAutoPIPE（バークレー：西海岸生まれ）とが統合されることとなり、両ソフトウェアの特徴を十二分に生かした形での更なるパワーアップ版となる原子力プラント用の配管系応力解析プログラム(AutoPIPE Nuclear Powered by ADLPipe)について紹介する。