建設現場における海外工事体験と国内の国際化に向けた一意見(TTPを見拒えて）

摘要

今年11月6日，TTP（環太平洋経済連携協定）が大筋合意したと報じられました。さてこれにより建設業に携わる身として将来の国内建設業はどのようになっていくのだろうと，おぼろげながら考える所がありました。TPPにより将来，国内の建設現場ルールが国際化された場合，一つのプロジェクト工事を多国籍の関係企業と立場を違えて進めた場合，果たしてそれまで国内工事方式で育った技術者，現場監督者が自社の利益を損うことなくスムーズに工事·管理ができるだろうか，海外工事では当然とされる管理上の事務処理も着実にできるだろうか等，老婆心ながら懸念しています。